【第56回】ロータス博士のWinActor塾～ファイル移動
ちょっとお久しぶりになってしまったかのう。
今日も塾の時間がやってきたぞ。
今日もまたファイル操作ですね。
一体どんなライブラリを教えてくれるんですか？
ファイル操作といえばやはり移動！
ということで今日はそれを実現するためのライブラリを紹介するぞ。
ファイル移動
ライブラリの配置
ライブラリは以下の場所に格納されています。
NTTATライブラリ ＞ 13_ファイル関連 ＞ 02_ファイル操作
プロパティ設定
ファイル移動の設定はとてもシンプルで、移動元と移動先の2項目しかありません。
ファイル操作といえばやっぱりこれじゃな。
ファイルの場所を動かすのは基本としておさえておきたいところじゃ。
移動先に関しては注意点があるからしっかり話を聞くんじゃぞ。
ファイル移動はその名の通り、指定したファイルを移動させるライブラリです。
「移動元」には移動させたいファイルのフルパスを、
「移動先」には移動後にファイルを格納する場所のパスを入力します。
簡単な動作例を見てみましょう。
動作例
今回はわかりやすいようにWinActor塾フォルダ直下にそれぞれ移動元・移動先という名前のフォルダを作成しています。
そして、移動元のフォルダ内にだけテスト用のテキストファイルを置いています。
テキストファイルを移動先フォルダに移動させたい場合、プロパティ設定は次のようになります。
今回は直接入力していますが、もちろん変数にして指定しても構いません。
実行すると次のようになります。
ファイルが移動元フォルダから移動先フォルダに移動しました。
プロパティ設定の「移動先」には、今のようにフルパスを指定する方法の他にも、次のように
ファイル名を省略してフォルダのディレクトリを指定する方法があります。結果はどちらも同じです。
なんで移動先の指定方法は2種類あるんですかね？
博士何か知ってますか？
もちろん知っておるぞ。ここの使い分けとしては
ファイル名をそのままの状態で移動させたい場合はフォルダパス、
ファイル名を変えて移動させたい場合はフルパス
といった感じで指定するのじゃ。
ファイル移動なのにファイル名を変える？
どういうことですか？全然イメージができないんですけど！
ふむ、ではそのパターンも見せるとしよう。
次のように、プロパティで「移動元」と「移動先」がファイルのフルパスを指定していて
「移動先」のファイル名が異なっている場合、移動と同時にリネームされて格納されます。
では一旦それぞれのフォルダ内にあるファイルを元に戻して
この状態から、今のプロパティ設定をしたファイル移動ライブラリを実行してみると・・・
移動と同時に名前が変更されましたね。ファイル名までのフルパス指定にはこのような使い方があります。
おお、本当だ！名前が変わりましたね！
なるほど、移動と同時にリネームかあ。
基本的にそのままファイルを移動するだけなら
移動先にはフォルダパスを指定しておけば問題ない。
名前を変更する必要があるときにだけファイル名を入れるようにしよう。
ファイルを変更する必要があるときってどんなときですかね。
例えば次のような状態を考えてみよう。
プロパティの移動先にはフォルダパスを設定してあるが
肝心のフォルダ内はこのようになっておる。
あ・・・既に移動先に同じ名前のファイルがありますね。
これはどうなっちゃうんでしょうか。
これはのう、こうなるんじゃ。
エラーですね。
こりゃまいった。
エラーということはシナリオが止まるということじゃから
こういったことはできるだけ回避しなければいかん。
さっきのように名前を変えてやれば、この通り。
エラーになりませんね！確かに使えるかも・・・。
しかもファイル移動のライブラリだけでこれが出来るのは楽ですね。
うむ、便利さをわかってもらえたようで何よりじゃ！
今日はロータス君が静かじゃからすんなり終わったのう！
ていうか静かすぎて怖いくらいじゃ！
え・・・もう終わりですか？
今からでも暴れましょうか？
やめるんじゃ。早まるでない。
まあ今回はファイル移動だけの基礎的な内容じゃからな。
まとめると、ファイルの移動には「ファイル移動」ライブラリを使う。
移動先に違うファイル名を指定するとリネームされる。といった感じじゃな。
大事じゃからしっかり覚えるように。
僕だって真面目にやるときはやるんです！
でもボリュームはいつもこのくらいが僕には丁度いいですね！
それは内容によるのう。
次はファイル削除かループ関連の話になるかと思うぞ。
ということで今回はここまで！また次回をお楽しみに！
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