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【第41回】ロータス博士のWinActor塾~エミュレーションⅠ

2021.06.08

エミュレーションとは

今回はエミュレーションのver7リニューアル編じゃ!

ver6からWinActorを使っている人には馴染み深いノードかもしれんのう。

このノードは重宝しますよね!必須レベルです!

シナリオを作っていると、いろんなところで使いますからね。

うむ。もう知っている方も、復習がてらに一読をオススメするぞ。

さらに今回はお知らせがあるぞ!

なんとコラム記事の最後にコメント投稿フォームができたのじゃ!

匿名で投稿できるので、意見や感想などをたのむぞ!

おお!これはナイスですね!

取り扱って欲しい内容のリクエストもここからできるってわけですね!

匿名じゃからと言って、誹謗中傷とかはNGじゃぞ。

一応ロボットとはいえわしらにも心はある設定じゃからな。

ということで本編スタートじゃ。

設定・・・?

 

エミュレーションとは 

エミュレーションという言葉は、ある装置がシステムの挙動や動作を模倣し代替するという意味を持っています。

WinActorによるエミュレーションは、人間が行う入力操作を記録してその通りの動きを再現します。

 

普段私たちがPC業務を行う際には、マウスやキーボードを使って操作し、データの入力やボタンの押下などを行います。

このマウスやキーボードによる操作を、WinActorがエミュレーションによって代わりに行ってくれるのです。

 

それでは実際の例を交えて設定の方法を見ていきましょう。

エミュレーションノード

ノードの配置

まずはエミュレーションノードをシナリオ内に配置しましょう。

エミュレーションはライブラリの以下の場所にあります。

 

NTTATライブラリ > 04_自動記録アクション > エミュレーション

 

ライブラリを見つけたら、ドラッグ&ドロップで配置します。

 

 

 

プロパティ画面

配置したエミュレーションノードをダブルクリックしてプロパティを開きます。

プロパティの設定項目はこのようになっています。

 

 

ちょっと設定内容が多く見えるが、大丈夫じゃ。

ひとつひとつ説明していくぞ。今回はマウス操作を覚えよう。

実践!エミュレーションによるマウスの操作

やりたいこと

 

RoTASホームページの左メニューにある「キャンペーン」ボタンを

WinActorのエミュレーションノードを利用して押してみましょう

 

操作対象を設定する

まずはマウスやキーボードの操作対象を設定する必要があります。

プロパティ画面の上部にある「ウィンドウ識別名」を指定しましょう。

 

 

ウィンドウ識別名を取得していない場合は、右側のターゲット選択ボタンから取得してください。

プルダウンから(スクリーン)を選択することもできます。

(スクリーン)を選択した場合は、その時点でアクティブになっているウィンドウに対して操作が行われます。

 

ポップアップなどで別のウィンドウが出現すると、アクティブウィンドウがそちらに移る可能性があるため

(スクリーン)で操作する際は、不意なタイミングのポップアップに注意しましょう。

 

マウスの操作方法を設定する

続いて、操作方法などの設定項目に移ります。

プロパティ画面の下側のこちらの項目で実際に行う操作を決めていきます。

 

 

・上段(操作種別設定)

 マウス、キーボード、待機、移動のいずれかを選択できます。

 今回はマウスクリックの操作を行うため「マウス」を選択しましょう。

 

・中段(操作内容設定)

 操作種別にマウスを選択した場合、左ボタン、右ボタン、ミドルボタンが選択できます。

 ミドルボタンはマウスホイールのクリックに該当します。

 今回は左クリックをしたいので「左ボタン」を選択しましょう。

 

・下段(操作設定)

 Down、Upのいずれかを選択できます。

 Downはキーボードやマウスボタンを押す操作、Upは離す操作に該当します。

 

 

マウスの位置を設定する

マウス操作の場合、さらに下にマウス用の設定項目が表示されます。

ここではマウスの位置を指定できます。

 

 

「原点」は左上、左下、右上、右下から選択できます。

ウィンドウのサイズが変わったり、操作対象が右寄せとなっているなどの場合は適宜変更しましょう。

WinActorで操作する場合、ウィンドウサイズを途中で変えることはないので、基本的には左上で構いません。

あ、これ画像マッチングのときもやりましたよね。

原点はマウスの操作位置を決めるときの基準点でしたね!

その通り!左上を原点とした場合は以下のようになるぞ。

タイトルバーなども含めたウィンドウ全体から見て左上が原点じゃ。

 

次にマウスの位置を決定しましょう。原点の右側にある座標確認ボタンを押してください。

 

 

 

このボタンを押すと、マウス操作の座標を設定できるウィンドウが出ます。

画像マッチングと同じ要領で、操作したい位置で画面上をクリックすることで設定できます。 

 

 

 

今回はキャンペーンボタンを押したいので、十字マークが上図の位置にくるように設定してみましょう。

 

そしてマウス座標の詳細です。

ここではプルダウンからマウス座標の取得方法を座標、%のいずれかから選択できます。

 

 

座標を選択した場合、右側の数値入力欄には原点からの距離(px)を入力します。

%を選択した場合、画面全体からみてのマウス位置を割合で設定できます。

どのようなウィンドウサイズでも必ず画面の中心を押したい、などの特殊な状況でない限りは座標を選択しましょう。

 

先ほどマウスの位置を座標確認ボタンから設定しているので右側には既に数値が入っているはずです。

 

 

 

ちなみに、上図のようにX座標63,Y座標385で原点が左上なら

このようになるぞ。

 

 

操作の登録

ここまでの設定ができたら、プロパティ下部にある追加ボタンを押しましょう。

追加ボタンを押すと、中央にある操作記録エリアに登録されます。

 

 

エミュレーションノードは、この操作記録エリアにある操作を上から順に実行していきます。

必ず最後に追加ボタンを押して操作を登録しましょう。

 

マウスのボタンを押したら、離す操作もしっかり入れよう。

「Down」を「Up」に変えてもう一度追加するのじゃ。

 

操作記録エリアが次のようになればOKです。 

 

 

 

全ての操作が登録できたら、更新ボタンも忘れずに押してプロパティを保存しましょう。

 

 

実行結果

ここまで設定できたら、実際に動かしてみましょう。

 

登録した通りの操作が再生され、左メニュー内のキャンペーンボタンがクリックされた後、画面の遷移が確認できました。

 

※HP内のコンテンツ画像は記事執筆時のものです

 

うまくできたかな?

これでマウスクリック編は完了じゃ!

言われた通りやってみたら結構簡単でしたね!

でも今回触ってないボタンとかあったので、ちょっと気になりました。

そうじゃな。今回触っていないボタンなどは

次回のキーボード操作編で合わせて説明するぞ!お楽しみに!


 

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