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【第35回】ロータス博士のWinActor塾~コマンド実行

2021.03.30

コマンド実行とは

コマンド実行ノードは、windowsのコマンドプロンプトでのコマンドを実行したり

アプリケーションを起動したりする場合に役立ちます。

今日は難しそうな内容ですね・・・。

コマンドってもしかしてあの背景が黒いアレですか?

確かにコマンドと聞くと、あの背景が黒いアレが真っ先に思い浮かぶのう。

 背景が黒いアレ

(コマンドプロンプト)

 

これはちょっと使いこなせない気がします…。

これを使うこともできるが、今回紹介するノードで使うのはどちらかというとこっちじゃ。

黒いやつはまた今度じゃな。

これはWindowsの標準機能じゃ。どのWindows端末でも使えるぞ。

使ったことがある方もいると思うが、ここから簡単にアプリを起動できるのじゃ。

例えばメモ帳なら「notepad」、ペイントなら「mspaint」と入力するだけで起動されるぞ。

慣れてくると案外便利なんじゃよこれが。

スタートメニューから、もしくは Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」が立ち上がります

Windowsにそんな便利機能があったとは…。

今回はこれをWinActorでやるということですね。

うーん、それでもコマンドは覚えられる自信がないですね…。

安心したまえ!コマンドと言っても難しく考える必要はない。

今回はアプリケーションの起動をやってみよう。

起動だけならコマンドを覚えなくてもできるんじゃ!

 

コマンド実行ノード

コマンド実行ノードを使用すると、コマンドを実行するだけでなく、コマンドの出力を変数に取得することができます。

コマンド実行ノードは、コマンドを実行して結果を取得したい場合や、アプリケーションをシナリオ実行中に起動したい場合に使用します。

 

ノードタブのアクションから配置して使用します。

 

 

 

 

 

プロパティ

 

コマンド実行のプロパティについて説明します。

 

 

 

コマンド

 

実行するコマンドを絶対パスまたは相対パスにより指定します。

値を直接入力するか、コマンドが格納されている変数を指定することでコマンドが実行できます。 

右側にある「…」ボタンを押すと、ファイル選択ダイアログが表示され、ここから実行ファイルを選択することもできます。

実行ファイルはアプリケーション本体を指定しましょう

 

オプション

 

コマンドを実行する際のオプションを1024文字以内で指定できます。

オプションにも変数を指定することができ、%変数名%の形で使用することが可能です。

指定した場合は変数値に置換されます。

 

 

起動設定

 

3つのラジオボタンから起動の設定を選択します。

起動のみ(追加起動しない) 対象が既に起動している場合はコマンドを実行しません。
起動のみ(追加起動する) 対象が既に起動している場合でもコマンドを実行します。
起動終了まで待つ(出力を受け取る) コマンドの終了まで待機します。

 

 

出力先変数名

 

「起動終了まで待つ(出力を受け取る)」を選択した場合、指定した変数にコマンドの出力を格納します。

ただし、複数行の場合は最初の1行のみ格納されるため注意が必要です。

 

やっぱりちょっと難しそうですよ博士。

では実例を出して使い方を教えよう。

ちょっとアレンジすれば自由に使えるはずじゃ。

アプリケーションパスを調べる

それでは毎度おなじみExcelの起動をしてみよう。

コマンド実行はアプリケーション本体を指定する必要があることをよく覚えておくのじゃ。

そういえば、Excelの本体ってどこにあるんだろう。

今まで気にしたこともなかったですよ。

ふむ、仕方ないのう!

シナリオを作る前にアプリケーション本体の探し方も教えよう。

 

アプリケーション本体のパスを調べる

アプリケーション本体のパスを探すにはいくつか方法がありますが、ここではファイルの検索から辿る方法をお教えします。

まずWindowsのタスクバーにあるスタートボタン(Windowsロゴマーク)を右クリックします。

 

 

 

右クリックするとメニューが展開されます。

このメニューから「検索」を選択しましょう。

 

 

 

 

検索を選択すると、検索用の画面と入力エリアが現れます。 

ここにアプリケーション名を入力してみましょう。今回はエクセルを探すので「Excel」と入力します。

 

 

 

Windowsキー + S でも検索画面を出すことができます

 

Excelを入力したところ、Excelのアプリケーションがヒットしました。

 

 

 

 

検索でヒットした「Excel」をさらに右クリックするとメニューが開きます。

ここから「ファイルの場所を開く」を選択します。

 

これでアプリケーションのパスがわかるんですね!

うむ!Excelの場合はこれで辿った先がショートカットになっているかもしれんな。

そういうときはショートカットをさらに右クリックしてプロパティを開き

リンク先を確認するとパスがわかるぞ。

 

デスクトップにショートカットがあるアプリは

検索しなくてもこれですぐにわかりますね!

その通り。ではいよいよ起動じゃな!

これが驚くほど簡単なんじゃよ。

アプリケーションの起動

それでは、まずコマンド実行のノードをシナリオ内に配置しましょう。

配置したらプロパティを開き、次のように設定していきます。

 

 

 

ノードの設定

 

コマンドの設定を「値⇒」にして、先ほどの方法で取得したアプリケーションパスを貼り付けます。

アプリケーションパスは環境によって変わります。

 

 

コマンド実行ノードは、コマンドとオプションの両方を指定する必要があるので

オプションを空のままにするとエラーとなってしまいます。

アプリケーションの起動にオプションは不要ですが「値⇒」として空を設定します。 

 

 

ラジオボタンは「起動のみ(追加起動しない)」

出力先変数名には何も指定しないまま更新ボタンを押して設定を完了します。

 

これでアプリケーションを起動する準備ができました。 

それでは実行してみましょう。 

 

 

実行結果

 

 

 

無事にExcelが起動できました。

同様の手順でパスを変更すれば、任意のアプリケーションをシナリオ実行中に起動することができるようになります。

 

え!これだけですか!?

もっとあの黒い画面で英文字とかを打ち込むのかと思いました。

ふぉっふぉっふぉ!WinActorは誰でも簡単に使えると言っておるじゃろう。

もちろんコマンドプロンプトと同じようにコマンドを扱うことも可能じゃが

それはまたの機会にしよう。


 

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