【第31回】ロータス博士のWinActor塾~ストーリーボードⅠ
ストーリーボードとは
WinActor Storyboardは、Windowsアプリケーションの操作を行うロボットに、直感的な手順で実行内容を定義し
同じ操作をする反復的、あるいは定型的なパソコン操作を自動化することができるツールです。
このツールはWinActorバージョン7.2から追加されています。
つまりWinActorと同じロボットを作成するツールということですね
その通り。
WinActorと違う点は、操作がさらに簡略化されて
より簡単にシナリオが作れるというところじゃ。
ストーリーボードは、WinActorの初心者向けエディタとして紹介されることが多いですが
実際は、機能を絞ることによって簡易化した、縮小版のようなツールになっています。
そのため、WinActorでできることが全てできるというわけではなく、細かい操作を実現したい場合には
ストーリーボードでは対応しきれない部分もでてきます。
ただし、簡易・小規模なシナリオを作成する上では、直感的に操作ができるため
初めて触る人でも理解しやすいツールとなっています。
WinActorとは別のツールとして考えたほうがよいということじゃ。
ストーリーボードはWinActorを簡易化した機能縮小版という位置付けです
起動とシナリオ作成の準備
ストーリーボードのインストール
WinActorStoryboardは、WinActorノートやWinActorEyeのようにWinActor内に組み込まれているツールではありません。
ストーリーボードを使うには、WinActor7.2に同梱されているインストーラーから別途インストールしてください。
「WinActorStoryboard_Installer」フォルダにあるインストーラー
「WinActorStoryboardSetup_NoPrivieges.exe」を起動してインストールしておきましょう
インストールが完了したら、 インストール先フォルダの「WinActor7Storyboard.exe」を実行してください。
ストーリーボードはデスクトップにショートカットが自動で作成されないため
次回以降の起動をスムーズにするためにショートカットを作成しておくと良いでしょう。
シナリオの新規作成
ストーリーボードを起動すると、以下のような画面が立ち上がります。
この状態はメイン画面ですので、まだシナリオ作成する準備は整っていません。
まずは新規シナリオを作成してシナリオが編集できる状態にしましょう。
新規シナリオを作成するには、画面中央の水色のボタン「新しいシナリオファイルを作成します」をクリックします。
もしくは、画面左上のメニューから「ファイル(F) → 新規作成(シナリオ)」と選択します。
新しいシナリオが作成され、編集状態に移ると次の画面になります。
ストーリーボード本体の設定
これでシナリオ作成の準備が整ったわけじゃが、ここで本体の設定を確認しておこう。
日付形式や、ログに関する設定が変更できるぞ。
ストーリーボードの設定を変更するには設定ウィンドウを開きます。
設定ウィンドウを開くには歯車マークの設定ボタンをクリックしてください。
もしくは、画面左上のメニューから「ツール(T) → 「設定」をクリックします。
設定ウィンドウを開くと、以下の画面が表示されます。
【時刻】
日付形式(全体) | 表示される日付形式を指定します。日付形式は、「yyyy-mm-dd」「yyyy/mm/dd」「dd.mm.yyyy」「dd/mm/yyyy」「dd-mm-yy」「dd/mm/yy」「mm-dd-yy」が選択できます。 |
日付形式(ログ) | ログで表示する日付形式を指定します。選択内容は「日付形式(全体)」と同じです。 |
タイムゾーン | 表示される時間のタイムゾーンを指定します。 |
夏時間を適用しない | 夏時間を適用しない場合、チェックを入れます。 |
タイムゾーンを絞り込む | ボタンを押すと、入力欄にあるテキストが含まれるタイムゾーン名が「タイムゾーン」に表示されます。 |
【ログ】
実行ログを常に出力する | 実行ログをファイルに出力する場合はチェックを入れます。出力する場合、「ログファイル」で指定したファイルパスに実行ログ情報を追記します。 |
ログ分割 | ログファイルの分割方法を指定します。分割方法は、「ログ分割しない」、「日付で分割1」、「日付で分割2」、「ファイルサイズで分割」、「シナリオ実行毎に分割」が選択できます。※「実行ログを常に出力する」のチェックボックスがONになっている場合に有効 |
分割間隔 | ログファイルを分割する間隔を指定します。※「ログ分割」で「ファイルサイズで分割」を選択した場合のみ有効 |
ログファイル | ログ出力先のファイル([...]ボタン)から選択可能)を指定します。※「実行ログを常に出力する」のチェックボックスがONになっている場合に有効 |
ログファイルエンコーディング | ログファイルを読み書きする際のエンコーディングを指定できます。「MS932」「UTF-8」が選択できます。※「実行ログを常に出力する」のチェックボックスがONになっている場合に有効 |
基本的にはデフォルトのままでOKじゃ。
しかし、変更が必要になったときのために、ここで設定できることを覚えておこう。
シナリオ編集画面
いよいよシナリオ作成ですね!博士!
残念じゃが今回はシナリオは作成しないぞ。
まずは操作を覚えなければな。
焦らず、どんなことができるのかを確認するのも大切なのじゃ。
各部の名称と役割
メインアイコンエリア | WinActor Storyboardに対して、動作環境やユーザ情報などの重要情報を設定するアイコンを配置 |
検索ボックス | シナリオポッドの検索をする |
ポッドアイコンエリア | シナリオポッド(次回の記事を参照)のジャンル別アイコンを表示し、アイコンを選択することでポッド選択エリアの表示内容を変更する |
ポッド選択エリア | ポッドアイコンに応じて、ジャンル毎のシナリオポッドの一覧が表示される |
編集アイコンエリア | シナリオ編集に必要なアイコンを配置 |
シナリオ編集エリア | シナリオポッドの挿入、順序変更、削除、及びシナリオ動作に必要な設定等を行う |
ステータスバー | WinActor Storyboardの動作状況の表示、及び削除アイコンの配置 |
基本的にこの画面でずっと作業をしていくことになる。
これだけでシナリオが作れると考えると、かなり操作が簡単になったのではないかな。
確かにWinActorにはもっといろんなウィンドウがあって
それぞれにツールボタンがたくさん付いてましたからね。
ところで博士、このシナリオポッドというのはなんですか?
うむ、シナリオポッドはWinActorでいうところのノードなのじゃが
この辺りの説明は次回にしよう!
それまで編集画面の操作はしっかり覚えておくようにな!
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